金曜日は、広島出張。帰りに数人と呑む事になり帰りが少し遅くなったのである。小郡に戻ってから事務所に立ち寄り少しだけ仕事をして帰路につく……。のだが、雨はその時点ではやんでなかった。いや、家に近づくにつれ徐々に激しさを増していく。その激しさは中途半端ではなかった。ワイパーを最大速で動かしても前が見づらいのだ。ホントに滝のような雨だ。「バケツをひっくり返したような」という表現がぴったりだ。やっとの思いでアパートに到着。車から玄関まで、約3m。その距離でオイラはずぶ濡れになったしまった。(^^;)
「明日は中止かな……」と思う。
ギャオスの通う幼稚園の運動会があるのだ。しかし、現在、仕事が超忙しい状態であり「このまま明日も、明後日も雨になってくれれば、仕事ができるのだが……。」と思っていたのだ。そして、その日は、そのまま寝てしまった。
6時30分に世志子に起こされた。寝ぼけた頭で「雨は?」と聞くと、「さっき、もの凄い雨が降っていたけど、今は降ってない。幼稚園の連絡網から電話が入ってこないから運動会はやるみたいだよ。」という。
「ウソだろ。グランドはグチャグチャになってるのにやるのか?」と思うが仕方ない。(正直なところは「う、これで仕事にいけないぞ」と思ったのだが。【笑】)
大急ぎで運動会の準備をする。
ビデオカメラにデジカメに……と、オイラがまずやるのはデジタルグッズの準備なのであるが。【笑】
バッテリは昨夜のうちから充電。新しいテープを入れて……。
……しかし、録画するのはいいが、録画したテープもそろそろ整理しないといけないぞ。まだ再生すらしてないテープも何本かあるなぁ〜。(^^;)……
準備もそろって、さて出発。空は、まだ厚い雲で一杯だった。
さて会場に到着。毎年のことだが、近くの小学校のグランドを借りての運動会。グランドにはすでに沢山のパラソルの花が咲いている。トラックの周りは、朝早くから場所とりをしたのだろう、シートがひかれて、すでに沢山の人たちが開会式の始まるのを待っている。
重い荷物も持って、いつもの場所へと向かう。我家は……というより、オイラは朝早くから場所取りはしたくないので、グランドの隅の方に、テーブルとビーチパラソルをセットするのだ。(そしてのんびりとビールを飲むのが最高なのだ【笑】)
昨年までいつも同じ場所なのだが、そこに向かう。サッカーのゴールがあるのだが、そこに目をやるとすでに一つパラソルが……。(^^;)
「う、すでにその場所は取られたか!」と思っていると、近所の家族だった。(^_^)
こりゃ、今年は話相手がいていいなと、我家もその隣にテーブルとパラソルを安心してセットするのだった。
そして、ギャオスを園児控えのテントまで連れて行き、帰ってくると、そのサッカーのゴールには3つ目のテーブルとパラソルがセットされていたのだ。我家のすぐ近くの家もそこに並んでテーブルをセットしてた。「こりゃ、今年は楽しい運動会かな。」
今年は、どの家でも中止になると思っていたらしい。(^^;)
直前まで、それくらい凄い雨だったのだ。が、こうしてどの家庭もお母さん方は心配しながらも必死で弁当を用意して、運動会が始まるのを待っていた。そして、9時になると、花火が上がり、開会式が始まる。オイラはビデオカメラを抱えてギャオスの行進する様子をカメラに収める。【笑】
毎年のことなのだが、同じ服を着てる子供たち。おまけに帽子までかぶっているから、どこに自分の子供がいるのか判らない……というのが正直なところであるのだが。今年は世志子はギャオスに、赤いハイソックスをはかせていたのだ。(^_^)
男の子で赤いソックスと言うのは居ない。これが非常に目立っていて、今年は遠くからでもすぐにギャオスを見つけることができるのだ。最初からしっかりとギャオスの姿をカメラに収めてから、安心してオイラはテーブルに戻る。(^^)v
そして、おもむろにクーラーボックスからビールを取り出す。そして、隣を見ると……。開会式が始まるのを待ちかねたように、3家族とも旦那はビールを飲んでいたのだった。【笑】
これだけが楽しみだしね。(^^;)
そんな感じで運動会が始まったのだ。ギャオスも今年は年長さん。幼稚園最後の運動会である。年長となると出番が多いのだ。(^^;)
昨年までだったら、4〜5個のプログラムに出てそれでおしまい。オイラは、出番だけビデオを持ってグランドを走り回って、あとはゆっくりとビールを飲むというのが決まりだったのが、今年は倍以上のプログラムに出番があるらしい。2・3個おきにグランドを走り回っていた。【笑】
隣の家は、年少と年長だから、もっと大変だった。プログラムごとに連続して出番があこともしょっちゅうだったのだ。(^^;)
さて、運動会が始まってしばらくして、ちょっとした小雨がぱらついていたが、気になるほどでもなったのだ。そして、プログラムが進むにつれて、空は徐々に雲が少なくなり、そして陽射しが暑くなっていったのだ。(ビールが美味い。【笑】)
そして、昼少し前にオイラの出番がやってきた。年長組の騎馬戦である(と言っても、親が子供をおんぶして帽子の取り合いをするのだが)。
入場門に並んでいる子供たちのそばにいき、子供と一緒に入場。4つのクラスが4辺を作るように並び、説明がある。と言っても簡単なものである。さて、ギャオスをおんぶして騎馬戦が始まるのだ。ギャオスはおんぶしてオイラが走り回るのを喜んでいるだけで、オイラが必死になって他の子供たちの後ろに回りこんでも、いっこうに帽子を取ろうとしないのだ。(おひおひ)
まるでルールを判っていないのだ。おんぶして走ってるだけで喜んでるのだった。(^^;)
そんな状態だから、あっけなく帽子を取られて「あ、とられたねぇ〜」とニコニコしていたのだった。(笑)
騎馬戦を楽しむこともなく、オイラのあっという間に出番は終わり、元の位置にもどってゲームを観戦していたのだった。(ま、疲れなくて良かったのだが。【笑】)
プルグラムは順調に進んでいく。ギャオスもいろんなプログラムで頑張っていた。午前、午後と進んでいよいよギャオス最後の出番の、年長によるクラス対抗リレー。これはオイラが大好きなプログラムでもある。年長全員が出場するリレーなのだ。勝ち負けはあるのだが、見ていて面白い。まだ幼稚園だから、ちゃんと走れる子供もいれば、ギャオスのようにニコニコしながらマイペースで走る子供もいるわけで、レースの行方は全くわからない、あっという間にトップとビリが入れ替わることが何度もあって、会場全体が盛り上がるのだ。(^_^)
悔しい気持ちを持つ子供もいるかもしれないけど、みんながそれぞれ一生懸命走ってる姿は、どの子供を見ていても可愛いのだ。(^_^)
それまでのプログラムは、ギャオスの出番だけ撮影していたオイラも、このプログラムだけは最初から最後までカメラを回す。一週ごとに順位が代わり、その度にグランド全体に響く拍手と歓声が耳に入ってくるのだ。
バトンを落とす子供もいるし、靴が脱げても必死に走りつづける子供。転んでしまっても最後まで走ろうとうする子供もいるし。もちろん、物凄い走り方で、次々に追い抜いていく子供もいる。ギャオスは予想通り抜かれてしまったのだが。一人一人違うのだ。みんなが一生懸命に走っている。そんな可愛い様子を見ているとみんなに拍手したくなってくるのだ。(^_^)
リレー終わると、全員に金メダルが渡される。そうして、今年の運動会は終わった。ギャオスは金メダルを自慢しながらオイラ達のところにもどってきた。(ギャオスのゆり組はビリだったのだが。)
ギャオスの幼稚園最後の運動会はそんな感じで終わった。何年後かに、今日のビデオを見て、ギャオスはなんと言うのだろうか。(^_^)