3日に行なわれた宇部まつりでの陣内大蔵氏のライブに参加してから、まだ1週間も経ってないのであるが、今日は、楠木町という小さな町の総合センター周辺を会場とした、毎年秋の恒例行事となっている「芸文フェスタ」というイベントにて、泉谷しげる氏のライブが行なわれると言うことで、当然ながら一家揃って出かけていったのである。
ライブは14時15分からであるが、会場付近には駐車場もないということで、早めに出かける。
会場近くで車の整理をしているおじさんに、どこに車を停めたらいいかを聞くと、ちょっと離れたスーパーの駐車場に車を停めて無料送迎バスがピストン輸送をしているというので、そのスーパーに向かい、送迎バスで会場に戻ったのでった。
会場に入ると……。
そこは総合センターとはいえ、完全に秋祭りであった。【笑】
外には驚くくらい沢山の出店が並び、予想をはるかに越える人でごった返していたのだった。そういえば、このイベント。数年前に仕事で出展したことがあったけど、その時には「展示会」という雰囲気だったのであるが、もう完全に「祭り」の盛り上げりだ。人の多さにはちょっと驚いた。
まずは、ライブが行なわれるメインステージの位置を確認。それでなくても狭い広場に仮設ステージが付くってあるのだが、客席は予想以上に狭い。(^^;)
でも人か多いし、これはビデオ撮影ができるかどうか……。ちょっと不安になる。
まだ、時間もあるので、別会場にうちの会社も出展しているので、その会場に顔を出してスーツ姿にネクタイしめて仕事をしている後輩に声をかけることに。といっても、パソコンを展示して、そこでインターネットを体験してもらおうというものであるから、仕事といっても暇そうであった。出展していたパソコンは全て子供達に占領されて、そこはゲームセンターと化していたのであった。【笑】
そこにいても何をするわけでもないので、暇そうにしている後輩とちょっとだけ話をして、我が家は早めにメインステージへ戻り、撮影場所の確保をしたのであった。
丁度、メインステージでのひとつのプログラムが終わり。客席付近がガラガラになった隙に、オイラは客席左の最前列に場所を確保。DVカメラをセットした。(^_^)
ラッキー。スピーカーのまん前である。これだったら、DVカメラのマイクでもかなりの音がひろえることは、先日のライブで実証済みである。そして、ふとスピーカーの後ろを見ると。なんと泉谷氏が使うと思われるギターが3本。(^_^)
思わずデジカメで撮影したのだった。
時間的にはまだ氏のライブまでは1時間以上もあったのだ。ライブの前に「小川リエ歌謡ショー」という演歌のプログラムがあるのだが、場所を確保するためにその位置で待つことに。約45分のショーも終わり、さてライブの開始であるが、PAのセッティングに手間取り、予定より20分近く送れて開始。会場は物凄い人なのであった。といっても、田舎町でのライブ。客は子供からお年寄りまで……。さてこれでライブが盛りあがるのだろうか。何人、泉谷氏の曲を知ってる人がいるのだろうかと少々不安になる……。
ライブは、「紅の翼」で始まった。
久々に氏のカッティングを間近にして、いきなり震えがとまらなくなる。(^_^)
会場も予想に反してかなりの盛りあがり。そのまま怒涛のライブが進行していくのである。
が、なんと2曲目の演奏中に突然、スピーカーからの音がでなくなったのである。「え?」と一瞬会場が静まり返った。何が起こったのか瞬間的には誰にも理解できなかったのである。
どうも電源許容量を越えてしまったらしく、電源がぶっ飛んだらしい。「何やってんだこらぁ〜!!」「金返せ!!」と叫んだのは泉谷氏であった。
「私のボリュームは電源許容量を超えている。こんな田舎では無理かもしれない」と、生声でのトークが始まり、パフォーマンスは絶好調。会場はこれを切っ掛けに逆に盛り上がっていったのである。「じゃ、リハーサルだ」といいながら、会場全体での「春夏秋冬」の大合唱も始まる。
途中で、スタッフがハンドスピーカというか、よく運動会なんかで先生が使うやつを持ち出してきて、それだけでのステージが続くのである。
突然のハプニングであったが、それにもめげずにライブを盛り上げようとする泉谷氏。これがさらに会場を盛り上げる。ギターの生音だけのライブなのだが、会場には手拍子が響き渡っていたのであった。
「今から電気屋が来るんだってよぉ〜!」とか「ちゃんと電気代払っとけよぉ!」と冗談を飛ばしならが、「これで第1部は終わりだぁ〜〜。第2部があるから帰えんなよぉ〜!」とそこでライブは一時中断したものの、会場はすでに盛り上がっていたのである。
ここで電源復旧までしばしの休憩。
すぐに電源の復旧作業も終わって、すぐに第2部が始まった。「またぶっ飛ぶかもしれないぞぉ!!」と叫びながら第2部が始まったのである。
このライブは、「祭り」に集まったいろんな人達であり、「泉谷しげる」という人物を良く知らない人の方が多いのは間違い無い。初めて聞く曲ばかりだろうし、あの独特な泉谷のトークにすらビックリしている人が多いのは簡単に想像がつくのであるが、そこを「おい! 手拍子があってないだろ」「ババァ〜は手拍子すんな!」とか、絶妙なタイミングで会場を沸かせながら盛り上げて行く。会場の雰囲気はドンドン盛りあがっていくのだった。さすがである。